1953-07-21 第16回国会 参議院 外務委員会 第14号
昨年暮から今年の初めにかけまして、外務省のアジア局長が東南アジアを旅行した際にマニラに立寄りまして、或る種のサゼツシヨンを行なつたのでありますが、そのサゼツシヨンは要するに、日本側として先方の希望に応じてどういうものを製造加工役務として提供することができるかということに関する極く簡単を提案でありましたが、そういう提案をいたして先方の考慮を促したのでありますが、その日本側の意思表示を受取りまして、フイリツピン
昨年暮から今年の初めにかけまして、外務省のアジア局長が東南アジアを旅行した際にマニラに立寄りまして、或る種のサゼツシヨンを行なつたのでありますが、そのサゼツシヨンは要するに、日本側として先方の希望に応じてどういうものを製造加工役務として提供することができるかということに関する極く簡単を提案でありましたが、そういう提案をいたして先方の考慮を促したのでありますが、その日本側の意思表示を受取りまして、フイリツピン
爾余の分につきましては、いずれ沈船の引揚け以外の役務、すなわちまだ残されている生産加工の役務に関しましていかなる限度まで、いかなる項目について賠償の対象とするかということが、具体的に日比両国間で賠償交渉が進んではつきりして参ります際には必ず出る問題でありまして、かりに製造加工役務を日本が引受けると仮定いたしますならば、講和条約第十四条の規定によつて材料及び原料は先方持ちということに相なつておりますから
それからもう一つの御質問は、役務あるいは製造加工役務以外に、何か現金その他について意思表示があつたかということでございますが、私の承知しておる限りにおきましては、そういう要望は正式にはかつて出されていなかつたということを、お答え申し上げたいと存じます。
ただ今までのところは、沈船引揚げの役務以外に、たとえば原料とか材料を提供してもらつて、それを加工いたしまして、完成品にして先方へ供給する役務、すなわちこれを製造加工役務と称しておりますが、そういう製造加工役務問題も、どういう製造加工役務について日本がしてやれるかという点につきましては、日本側は先方の側に意思表示をしたことはございます。